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道路貨物運送04年の度倒産

道路貨物運送04年の度倒産

中小零細の倒産増 帝国データ/人件費が収益圧迫 東商リサーチ

 帝国データバンクは、2024年度の企業倒産(負債1000万円以上)を集計。1万70件(前年度比13・4%増)で、3年連続2ケタ増、13年度以来11年ぶりに1万件を超え、特に負債5000万円未満の倒産が2000年度以降最多となった。

 人手不足倒産が350件、物価高倒産が925件と、いずれも過去最多を更新した。
 うち道路貨物運送業は351件(前年度比10・7%増)と前年度に続き2ケタ増に。負債総額は463億5100万円(同13・0%減)と、中小零細企業の倒産が増加している。

 24年度は4月に31件、5月に45件を記録。その後も8月までは前年度と同水準の倒産件数だったが、9月以降は高水準ながら前年度を下回る月(11~1月、3月)も次第に増えている。

 東京商工リサーチは、24年度の道路貨物運送業の倒産件数は353件(前年度比2・3%増)と発表、350件を上回るのは10年度以来14年ぶりとなる。

 12月以降は4カ月連続で前年を下回り、年度後半は小康状態が続いている。
 物価高倒産は大幅に減少し、燃料費高騰分の転嫁は末端の下請けにも徐々に浸透し始めた一方、人手不足関連倒産は前年度の1・6倍となり、価格転嫁が進展しても人材確保で苦戦し、業績が向上しない事業者が少なくないと指摘。

 今後について、人件費の高騰、ドライバーの高齢化による後継者難が深刻で、収益を圧迫する懸念があるとし、産業界が一体となって価格や納期に対する理解、多重下請け構造の是正を進める必要があるとしている。
 

2025.4.11
 

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