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第3回CLO協議会  標準化進めるには…

第3回CLO協議会  標準化進めるには…

役割はトップの理解増進

    パネルディスカッション
 フィジカルインターネットセンター(JPIC)は14日、第3回CLO協議会を開催。荷主や物流事業者が参加したパネルディスカッションでは、特に物流作業や搬送容器の標準化の必要性が挙げられ、荷主からは企業トップに物流の現状を理解してもらうことが大事だとの考えが示された。
 CLO協議会は昨年9月に設置。これまで商慣行見直しには販売部門の理解が必要で、同じ数字をみていく必要があること、CLOの役割を明確にし、ロジスティクスの重要性を意識して社内外に伝えることが必要などの意見が挙がっていた。
 第3回協議会の冒頭、森隆行理事長は、CLOのヒューマンネットワークを築くこと、CLOは調達物流にも着目し、消費・廃棄まで全体をみて社内外で調整を図る必要性を示した。
 フィジカルインターネット国際会議は、昨年のアメリカ(サバンナ)に続き今年は6月18日~20日に香港で開催され、ロードマップ策定済みの日本特別セッションを設けることも明らかにした。
 花王SCM部門ロジスティクスセンター統括部長の山下太氏、平和堂物流部長の財田晃氏、ヤマト運輸会長の小菅泰治氏、ロジスティード国内戦略営業部長の南雲秀明氏、経済産業省商務・サービスグループの大西氏が参加し、パネルディスカッションを行った。
 物流の現状について、花王(発荷主)の山下氏は小売からさまざまな要請がくるが、いろいろな小売がおりデータやコード、物流作業などの標準化がされていない、平和堂(着荷主)の財田氏は荷待ち・荷役削減についてメーカー(発荷主)は元請け任せになっており、もっと歩み寄る必要があると指摘。
 物流の課題について、平和堂の財田氏は「メーカーによってパレットサイズがバラバラで、パレタイズされていないことも多い」と説明。ロジスティードの南雲氏は生産性に着目し、「データや輸送容器の標準化が手っ取り早い」と述べつつ、「標準化・平準化は販売機会喪失とトレードオフになるが、品質やコストは安定する。商慣行にどこまでメスが入れられるか」が必要と述べた。
 ヤマト運輸の小菅氏は積載率向上に着目。「発着荷主と一緒に考える必要がある」こと、積載率が8割に満たない場合は別枠で対応できるプラットフォームをつくる必要があるとした。
 花王の山下氏は、物流現場のどこでムリ・ムダ・コストが生じているか可視化し、誰のためにやっているかが分かれば」と述べ、標準化の基準づくりが必要と述べた。
 CLOの役割について、花王・平和堂の荷主2社ともトップの理解増進を強調した。
                        2025.1.17

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