運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　ＮＩＰＰＯＮ　ＥＸＰＲＥＳＳホールディングスと日本通運は、２０２５年１月１日付で組織改正を行い、日本通運は地域ブロック制を廃止し、国内を３つのエリアに分け、マーケット特性の異なるエリアごとに組織を見直す。
　北海道・東北および中国・四国・九州は、特性に応じて経営の自由度を高めるため、社内カンパニー制を導入。関東甲信越・中部・関西は事業軸・顧客軸のビジネスユニットとして組織を再編する。
　具体的には、北海道エリアにＥａｓｔカンパニー、中国・四国・九州エリアにＷｅｓｔカンパニーを設置、関東甲信越・中部・関西は特定顧客への営業に注力するアカウントセールスビジネスユニット、事業別のロジスティクスビジネスユニットおよびフォワーディングビジネスユニットに再編する。
　画一的な経営体制から脱却し、エリア特性に即した経営体制を構築することで、経営資源の最適かつ効率的な再配置を実現し、すべてのステークホルダーから選ばれる企業への変革を目指す。
　本社組織もアカウントマネジメント強化に向けて営業組織を拡充する。営業戦略本部、専門輸送事業本部、ネットワーク事業本部を廃止し、アカウントセールス本部、事業統括本部を新設。アカウントセールス本部に中部アカウントセールス部、関西アカウントセールス部を新設するとともに、同本部の各営業部に「アカウント事業所」を順次新設し、顧客ごとのニーズをいち早く捉え、産業特性に合わせたソリューションを提供する専任営業体制を確立する。

   営業戦略と連動
　し営業力を強化

　ＮＸホールディングスは、グローバル事業本部に「プロセス・オペレーション部」を新設。次期海空フォワーディング基幹業務システムの企画導入や、導入に伴う業務プロセス標準化などをグローバルレベルで推進・実行する。
　マーケティング部を廃止して機能を営業戦略部へ、事業戦略部のグローバルセールスイネーブルメント機能を営業戦略部へ移管する。
   各種マーケティング活動、アカウントマネジメント体制およびセールスイネーブルメントの諸活動を営業戦略と緊密に連動した取り組みとすることで営業力強化を実現する。
                                                                                  2024.11.19