運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　ＮＸホールディングスは、小売業などの荷主が持つ商品販売データとＮＸグループが持つ物流実績データを掛け合わせ、より精緻な「需要予測モデル」の構築に向けた実証実験をこのほど開始した。
　モデルに基づいた物流計画の実証実験を行い、現場の作業効率化を図る。
　ＮＸグループは、トレンドの移り変わりが早く需要予測が難しい小売業界などを中心に、販売物流領域の効率化に取り組む。
　小売業が持つ商品の販売計画・実績データや調達情報、イベント情報などと、ＮＸグループの物流実績データを組み合わせ、ＡＩを活用して類似業務に活用可能な需要予測モデルを開発する。このモデルを出荷プランや戦力調達、作業計画に活用し、余剰戦力の削減など作業リソースの最適配置を目指して効果検証を行う。
　物量予測の精度を向上させることで、さまざまな拠点での作業人員配置の自動化に向けて取り組む。
　将来的には、グループ内への水平展開を進め、小売業に限らずさまざまな顧客業界の物流業務効率化を目指すとしている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２４．１０．１５