運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　旭化成ホームズ（本社＝東京・千代田）とセンコーは10月から、新築現場に建材を運搬するトラックで、リニューアブルディーゼル（ＲＤ）を使用する実証トライアルを開始する。国内ハウスメーカーとして建材輸送にＲＤを使用するのは初の試み。
　ＲＤは、廃食油や廃動物油脂などの再生可能な原料から、水素化精製プロセスを経て製造する次世代バイオ燃料。温室効果ガス排出量で、石油由来の軽油に比べて最大90％削減できる。トラックなどのディーゼルエンジン車には、いわゆる「ドロップイン燃料」として改造することなく、そのまま給油して走行することが可能。
　旭化成ホームズとセンコーはこれまで、ドリー式ダブル連結トラック導入して長距離輸送の脱炭素化などを推進してきた。今回、ＲＤメーカー国内唯一の代理店として販売している伊藤忠エネクス（同＝東京・千代田）と連携し、「東京都バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」に参加、都における脱炭素にも寄与していくこととした。
　２０２４．９．２４