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京セラが荷主初参画  SAFイニシアチブ始動

京セラが荷主初参画  SAFイニシアチブ始動

右から定月氏、西澤氏、寺本氏、ANA・太田氏
 ANAが2021年10月に立ち上げたカーゴプログラム「SAFフライトイニシアチブ」に、京セラが荷主として初の参画、日本通運と近鉄エクスプレスがフォワーダーとして協力した。8日、成田空港で京セラの貨物を搭載し、シカゴ空港に向け飛び立った。
 SAFフライトイニシアチブは、CO2排出の可視化と削減に向けた取り組み。京セラが加わったことで参画企業は20社を数え、荷主企業は第三者機関の認証を受けたCO2削減証書を用いて、企業価値を高めることができる。
 SAFは従来の化石燃料と比べ、原材料の生産・収集から製造、燃焼までのライフサイクルでCO2排出量を約8割削減できる。今回の対象貨物は半導体製造装置部品、自動車部品、電子部品など。
 京セラ経営管理本部海外管理部の西澤知一郎氏は「運航コストは通常比5倍程度増加する。京セラでは半年から1年の間にトライアルを実施し、コストとのバランスなどを検証していく」。ANA経営戦略室企画部の松田義信氏は「荷主へのCO2削減証書を発行するプログラムができないかとの声が多く挙がっていた。海外に負けないプログラムに磨き上げていきたい」と意気込みを語る。
 日本通運航空フォワーディング部の定月啓一郎氏は「当初からカーゴプログラムに参画してきたが、今後も産業横断的にSAF利用を推進し、バリューチェーンにおけるCO2排出を削減していきたい」、近鉄エクスプレスサステナビリティ推進室の寺本俊哉氏は「コスト面での課題はあるが、より多くの企業にSAFの認知度を高め、利用いただけるようになれば」と語っている。                                       
          2024.7.16

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