運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　日本電気とＮＥＸＴ　Ｌｏｇｉｓｔｉｃｓ　Ｊａｐａｎ (ＮＬＪ)は、物流の社会課題解決を目指し、ロジスティクスの全体最適に向けた戦略的な提携の検討を開始する基本合意書を締結した。

　第一弾の取り組みとして、ＮＥＣの共同輸配送の取り組みを容易かつ効率化する「共同輸配送プラットフォーム」とＮＬＪの物流最適化ソリューションシステム「ＮｅＬＯＳＳ(ネロス)」を連携することで、共同輸配送における対象ルート・候補決定から配車と荷物の組み合わせを割り出す業務までシームレスなサービス提供の早期導入を目指す。

　両社は今後、２０４０年を目標とした物流のあるべき将来像「フィジカルインターネット」の実現に向けて、自動運転トラックを利用した新しい輸配送や、製造から販売までの物流プロセス全体における物流データを高度につなぐデジタル化・標準化および社会実装を共に推進する枠組みの拡大に取り組んでいく。

　「ＮＬＪの幹線輸送の運用ノウハウや物流最適化システムと、ＮＥＣのロジスティクスプラットフォームを掛け合わせることで実現を加速する」（井出伸博ＮＥＣ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｅ　ＳＶＰ）。「両社の強みを組み合わせることで、持続可能な物流の取り組みを加速し、日本全国がつながるフィジカルインターネットの社会実装に向け、協業の検討を深めたい」（梅村幸生ＮＬＪ社長）。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２４．６．１８