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福岡運輸HD 九州配送センター2期が完成

福岡運輸HD 九州配送センター2期が完成

冷凍倉庫  グループ最大規模

次の計画を語る富永社長
 福岡運輸ホールディングス(本社=福岡市)は5月27日、福岡運輸九州配送センター(佐賀県鳥栖市)の第2期施設の完成式典を開催した。延べ床面積1万5000平方メートルのグループ最大規模の冷凍冷蔵倉庫となったことで、福岡運輸福岡支店(同基山町)を移して九州全域を担う実働部門の要の拠点とした。
 九州配送センターは、敷地面積1万3140平方メートル。2012年7月に第1期として、鉄骨造4階建てで、建築面積4150平方メートル、延べ床面積7580平方メートルの冷凍冷蔵倉庫(温度帯マイナス25度~プラス5度)を稼働させていた。
 今回、第2期の冷凍冷蔵倉庫は、増築させる形で鉄骨造4階建て、建築面積3480平方メートル、延べ床面積7390平方メートルの倉庫を建設。垂直搬送機2基、3・5トン吊りエレベーター1基を設備している。バースは従来の18バースから33バースとなったほか、新旧合わせて1万パレットの収容力となった。
 この竣工に伴い、福岡支店のほか、福岡運輸システムネット福岡営業所、シュライン物流佐賀支社といったグループ会社の実働部門が入居。顧客のカネカ食品の物流部門もテナントとして迎え、配車をはじめとした効率化を図った。旧福岡支店には車両整備工場を併設しており、工場を維持する形で活用方法を検討していく。
 九州配送センターには、2022年4月に稼働した大阪茨木配送センター(大阪府茨木市)に続き、ノンフロンの自然冷媒(CO2)冷凍機を採用、倉庫屋上全面に太陽光パネルを設置するほか、ドックシェルターには、接車するバンの大きさに合わせて電動でジャバラカーテンがバンを覆う高気密型ドックシェルターを採用するなど、省エネ・地球環境問題にも配慮した設備を導入している。
 式典で富永泰輔社長は「当社として30年ぶりの支店移動となった。現在北海道の札幌市内で倉庫を建設中で、神奈川県厚木市にも用地を確保し、設計に取り掛かっている。物流の2024年問題で環境としては厳しい状況にあるが、勝ち残っていけるよう、皆さまのお力を借りながら頑張っていきたい」とあいさつ。
      九州配送センター
 カネカ食品の鶴井正勝常務執行役員は「コロナ禍で現場事務所を撤去したが、モノと受発注業務は近くで行った方がいいという判断から、改めてテナントとして入ることとなった。安心、安全を担保していただき、躍進してもらいたい」と祝辞を贈った。
                         2024.6.4
 

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