運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　日本ロジスティクスシステム協会（ＪＩＬＳ）業種別ＤＸ実装検討ＷＧ（医薬品）は、「医薬品流通の効率化と安定化に関する提言書」を厚生労働省に提出。物流をテーマにした活動はなされていないとして、運べないことに起因した医療崩壊を招かないための方針策定など、洗い出された課題解決のための公的会議体の設立を求めた。
　医薬品の安定・確実な供給は必要不可欠だが、ＧＤＰガイドラインは強制力を伴うものでなく、物流の２０２４年問題によって運べないリスクをはじめさまざまな問題が発生することが懸念されることから、ＪＩＬＳの活動としてＷＧを２０２１年４月に発足、ヒアリングや意見交換を通じて提言をまとめた。
　なお、フィジカルインターネット実現会議の分科会として、医薬品ＷＧ（仮称）を発足する調整が行われているが、時限的なものであり、活動を永続的なものにするにはＷＧ活動終了後に受け皿となる会議体が必要となるとしている。