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センコーGHD 再生可能エネ活用を強化
センコーGHD 再生可能エネ活用を強化
ランテック宮崎支店皮切りに
新センターは、センコーGHDが「センコーグループ都城物流センター」として、宮崎自動車道の都城ICから約1kmに立地する都城インター工業団地に建設。傘下のランテックが賃借し、南九州支店(同北諸県郡三股町)を拡大移転させ、県内をはじめ鹿児島、熊本などへの配送までカバーするとともに、クロスドッキングもできる拠点とした。
敷地2万2214㎡。鉄骨造2階建て免震構造、延床面積9272㎡の庫内には、冷凍保管4095パレット、冷蔵保管50パレットが収容できる宮崎県内最大規模の3温度帯物流センター。バースは大型車用7台、小型・中型車用17台。ドックシェルターには、オーバースライダーでなく観音扉を採用。小型車用の1バースは、バン車以外のワゴン車などでの持ち込みに対応するシェルターにし、庫内温度維持をレベルアップしている。
従来建設してきた物流センターと大きく異なる点は、国土交通省の物流脱炭素化促進事業の認定を2023年度に受け、屋根上に設置した太陽光発電設備によって発電した電力を大容量蓄電池に貯め、自家消費するということ。
認定されるには、物流施設の再エネ関係施設を整備し、一体的かつ効率的にエネルギー共有を行うことにより、物流事業全体の脱炭素化を図ることが認められなければならない。
このセンターで導入したパワーエックス(本社=東京・港)の「Mega Power」は蓄電容量2742kWhで、自然冷媒冷凍機、自然冷媒デシカント除湿機など高効率のものを採用したことで、電力消費の大きい冷凍・冷蔵庫を備えた宮崎支店の電力を、50%以上再生可能エネルギーで賄うなどが評価された。
福田泰久社長は竣工祝賀会で「大型蓄電池を設置した物流センターはまだ少ない。この大型蓄電池で安定的に再生可能エネルギーを使うことができる。脱炭素は企業の最重要課題のひとつ。今後グループで大容量蓄電池を備える物流センターを増やし、環境への対応を強化していく」とあいさつした。
2024.4.16