運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　令和５年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者の国土交通大臣表彰に鈴与ほか７社による「ＤＦＬ、ＤＸを活用した２０２４年問題解決への取り組み」、経済産業大臣表彰にアスクルほか２社による「小売業の発注スキームの転換から車両削減・物流平準化の実現」が選ばれ、12月18日の同会議で表彰される。

　鈴与などによる取り組みは、ＤＦＬ（デザイン・フォー・ロジスティクス）の観点からの包装設計見直しと、荷役作業の改善、ＳＩＰスマート物流基盤に基づく荷主間マッチングシステムと発注システムの活用に加え、トレーラ中継輸送などを行い、実車率向上と車両台数削減を実現した。

　アスクルなど３社は、小売業の発注ロジックを需要に応じた都度発注から輸送・物流業務両面の効率化を加味した方法に転換。小売業起点でＡＩを使用し、車格単位での発注量平準化を実現したことが評価された。

　国土交通省関係の物流ＤＸ・標準化表彰はライフサポート・エガワほか13社による「独自のＣＯ2可視化サービスにより排出量削減効果の見える化を実現」、物流構造改革表彰は北海道ロジサービスほか５社による「持続可能な北海道のライフライン物流ネットワークの強化構築」、強靭・持続可能表彰は佐川急便ほか１社による「本州最北端の青森県下北郡向け荷物の共同輸配送」、特別賞は三井倉庫ホールディングスほか３社による「地方活用港によるグローバルサプライチェーンの効率化」が選ばれた。

　経済産業省関係の物流ＤＸ・標準化表彰は日本ガラスびん協会ほか11社による「パレット共同回収による効率化の実現」、物流構造改革表彰はイオン北海道ほか２社による「着荷主としての物流の経営戦略化と物流戦略的パートナー関係の構築」、強靭・持続可能表彰は大王製紙ほか３社による「異業種での重軽混載トレーラ２拠点スイッチ定期輸送」、特別賞は江崎グリコほか３社による「納品リードタイム延長による拠点集約、一貫パレット輸送の実現」およびシジシージャパンほか５社による「農林水産物・食品における持続可能な物流システム構築モデル」が選ばれた。

2023.12.8