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日本郵便 FC小型トラック導入 同社初
日本郵便 FC小型トラック導入 同社初
幹線輸送 課題解決も視野に
日本郵便は、同社としては初めて水素を燃料とした燃料電池(FC)小型トラックを東京都内の郵便局間における郵便物などの運送業務に導入する。11月30日都内で記者会見を行った。
導入車両は最大積載量約3トン、航続距離約260km、最高速度時速80km、水素貯蔵量約10kg(充填時間約5分)。車両はCJPT社が提供、同社が幹事会社であるコンソーシアムにより、商用車の充電・水素充填のエネルギーマネジメントシステムを構築するプロジェクトに参画。NEDOの助成事業で、物流事業者6社とコンビニ3社が参加。
11月30日からFC小型トラック2台で運行開始。今年度内に3台追加し、計5台を導入予定。新東京郵便局(一部、東京国際郵便局)を起点とした東京23区エリア東部(〒10~15)の郵便局との相互間で運行する。当初は、4便6郵便局(代々木、渋谷、晴海、高輪、大崎、千鳥)宛の郵便物などの運送業務に利用。1台当たりの1日の走行距離は80kmを予定。巴商会の新砂水素ステーションを利用する。
今回の実証実験は日本郵便のカーボンニュートラルに向けた取り組みの一環で、既にラストワンマイルを担う集配車両(軽四車両、二輪車)などのEV化、2トンディーゼル車をハイブリッド車へ順次置き換え、5月からはリニューアブル・ディーゼル燃料利用の実証実験も実施中。
「課題は10トン車・4トン車が中心の幹線輸送のカーボンニュートラル化。現状では電動化よりFCの方が有望であり、今回の実証実験で航続距離や充填時間を含めたデータを集め、課題解決につなげたい」(内田豊己日本郵便輸送部長)と話す。
2023.12.5