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NXHD  齋藤会長、堀切社長新体制に

NXHD  齋藤会長、堀切社長新体制に

堀切氏  企業風土を進化させる

   齋藤新会長㊧と堀切新社長
 NIPPON EXPRESSホールディングスは16日開催の取締役会で代表取締役および社長の異動を決議。2024年1月1日付で齋藤充代表取締役社長が代表取締役会長に、堀切智副社長執行役員が社長執行役員(3月開催の株主総会で代表取締役)に就任する。堀切新社長は同日の会見で、これまでの取り組みを加速するには「企業風土を進化させる必要がある」と述べた。
 齋藤次期会長は、これまでを振り返り、「2037年の長期ビジョン(会社創立100周年)の大目標に向かってホールディングス制、新たなブランドの立ち上げ、ポートフォリオの入れ替え、海外M&Aを行い、足腰は強くなった気がする。一方で、道半ばのところもある」とし、ともに現中期経営計画をつくり、実行してきた堀切次期社長に後を託した。
 堀切次期社長は、「グローバルな成長を加速できるか、国内をどこまで強靭化できるか、人手不足や脱炭素などの社会課題に対して事業の中でどう果たしていくかが重要なテーマ」と述べ、具体的には「M&Aをやり遂げること、BtoBのお客様のサプライチェーンを最適化していくことが重要と考えており、そのためにはアカウントマネジメントをしっかり行い、ポートフォリオを最適化し、DXをどう取り入れていくかが大きな取り組みになる。それを加速していくには企業風土を進化させることが必要」との見解を示した。
 齋藤氏は、今後強化して欲しいこととして、「海外を圧倒的に伸ばしていくこと、国内の強靭化はマーケットに即したリソースの配置にしきれなかった面があり、稼ぐところは稼ぎ、守るところは守り、そのバックボーンは従業員が幸せを感じる会社になること」との思いを語った。
 海外M&Aについて、オーストリアに本拠地を置くcargo-partnerの買収は年明けのクロージングに向けた手続きを進めている。
 堀切氏は「cargo-partner社は海外ネットワークの半分を占め、従業員は4000人、1000億円を超える過去最大規模のM&A。良い形でネットワークに組み込むことが最優先の課題」とした上で、その後は「メガフォワーダーと伍していくことを考えた場合、海運フォワーディングを強化できるか、非日系顧客を広げることができるか、エリア的にはインドは有力な市場でありアフリカのゲートでもある」と、今後のM&Aの考え方を披露した。
  堀切氏のNXHD社長就任に伴い、日本通運の代表取締役社長には竹添進二郎氏が1月1日付で就任する。
  堀切 智氏(ほりきり・さとし)1960年10月25日生。東京大学法学部卒業後の83年日本通運入社。2011年京都支店長、15年執行役員、17年取締役執行役員、18年取締役常務執行役員、19年取締役専務執行役員、20年4月副社長執行役員、同6月代表取締役副社長、22年NXホールディングス代表取締役副社長
                       2023.11.21

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