運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　全国農業協同組合連合会（ＪＡ全農）・全農物流・ＪＲ貨物は、11月から24年問題への対応の一環として米専用貨物列車「全農号」の定期的な運行を開始、米の産地である東北・新潟・北陸地方から東海・西日本の消費地への輸送ルートを確保し、米の安定供給に取り組む。

　全農号はこれまで計３回の試験運行を実施し、取引先からの発注の確保や輸送中の米の品質確認など、定期運行化に向けた準備を進めてきた。

　定期運行では週末のダイヤを利用し、東北・新潟・北陸地方から東海・西日本の消費地へ米を運ぶ。初列車は、11月５日の夜に八戸貨物駅を出発し、秋田・新潟・金沢などの各駅で周辺産地の倉庫からパレットやフレコンの形態で積み込みを行い、６日の夕方に百済貨物ターミナル駅までコンテナ１００基分（約５００㌧）の米を輸送した。

　今後もＪＡ全農・全農物流・ＪＲ貨物は連携して輸送ルートを確保し、米の安定供給に努めていく。