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ヤマト運輸 エネルギーマネジメント営業所開設

ヤマト運輸 エネルギーマネジメント営業所開設

京都・八幡営業所

 庇上部からのケーブルで充電

 ヤマト運輸は、全国で初めてエネルギーマネジメントを行うモデル店「八幡営業所(京都府八幡市)」を本格稼働させた。営業所全車両がEV車で、充電による電力使用量の増加、電力使用ピークの偏りなどの問題に対して、各車両のバッテリー残量などに応じて充電量を制御する「電力平準化システム」を導入して解決した。

 八幡営業所は、太陽光発電設備と蓄電池を導入し、日中発電した電力で、EV車の充電や建屋電力の一部を賄う。建物の設計段階から、すべての照明はLEDにして省エネ化、トラックの駐車場所それぞれに充電ケーブルを配線するなど、使い勝手にも配慮して建設した。

 
概要を説明する西出常務執行役員
(左から2人目)
配置車両は、三菱ふそうトラック・バスの新型「eキャンター(最大積載量2トン)」が11台、日野自動車の「デュトロZEV(最大積載量1トン)」が21台。コンセントは、クール用電源を含めて38口設置しており、これに急速充電スタンド2基がある。32台の車両を一斉にコンセントにつないでも、電力平準化システムが各車両のバッテリー残量などに応じて充電量を制御。太陽光発電設備での不足分は、関西電力の「CO2フリー電力」から調達していくエネルギーマネジメントシステムで運用する。
 2日に開いた現地説明会で、西出敏之常務執行役員(関西統括)は、今年度中に大阪府高槻市内の営業所を皮切りに、全車両EV車の営業所を関西地区で10カ所開設する計画を示し、1日の運行距離が80km程度になると効果を検証。次の重点導入先として、群馬県下に展開していく考えを語った。

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