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全運研 24年問題を語り合う

全運研 24年問題を語り合う

経営研究集会  原点回帰!どうする?

 左から橋本、中西、小林、佐藤の各氏

 研究組織「全国運輸事業研究協議会(全運研)」の第53回大会が9月22日、高崎市のGメッセ群馬で開催された。

2024年を間近に控えたトラック運送業界。ドライバーの長時間労働と低賃金によって成り立っていた従来の経営のあり方を、抜本的に転換する必要に迫られている中で、労働時間の短縮だけでなく賃金を上げてドライバー不足を解消できるような経営構造への転換を可能にするためには、荷主との取引条件の改善が不可欠との問題意識を持って議論した。統一テーマは「原点回帰!どうする?どうなる?2024」。

 フリーライターの橋本愛喜氏の講演の後、同氏をファシリテーターとするパネルディスカッションが、日本ロジテム常務の中西伸次郎氏、中部陸運社長の小林浩太郎氏、新鮮便社長の佐藤稔也氏をパネリストとして「2024年問題を語り合おう」のテーマで展開された。

 橋本氏は女性ならではの感性でドライバー心理や女性ドライバーの抱える問題などに触れ、3人のパネリストは各々の会社における24年問題と解決の方策などに言及。

 長時間労働を規制すれば給与が減ることに、特に出稼ぎ労働の外国人はもっと稼ぎたいと反発することや、ベテランドライバーほど中継輸送で車を乗り換えることを嫌がるなど、あまり気付かれていないことにも話が及び、まとめのあいさつでは中田信哉氏も「いろいろな問題点に触れられたディスカッションだった」と評価した。
                         2023.10.3

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