運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　警察庁の交通事故統計をもとに全日本トラック協会がまとめた８月の事業用トラックが第１当事者となる死亡事故件数（軽を除く）は前年同月より６件多い20件発生。前年の死亡事故件数は年間１６９件と大幅に減少したものの、今年は今のペースでは再び２００人台に逆戻りしそうな傾向にある。
　今年の死亡事故件数は、１月に前年同月より14件も多い22件発生した以降は、ほぼ前年並みで推移していた。しかし、８月は前年の14件を大きく上回る20件発生。１～８月の累計は１２２件で、前々年同期とほぼ同じペース、前年より19件多い。

　年間の死亡事故件数は、近年は毎年減少していたが、今年はこのままで推移すると２００件前後に達することが懸念される。

　今年１～８月の累計１２２件の内訳は、大型車68件（11件増）、中型車38件（14件増）、準中型車13件（４件減）、普通車３件（２件減）と、大型・中型車の死亡事故が増えている。うちトレーラは17件で同３件増。

　一方、自家用貨物車の今年の死亡事故件数は、大型車20件（３件減）、中型車20件（３件増）、準中型車40件（７件増）、普通車50件（２件減）で、大中型車が特に増えている傾向にはない。