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流通経済研究所 「東海道フェリー」の利用可能性調査

流通経済研究所 「東海道フェリー」の利用可能性調査

コスト同等なら25%シフト

 流通経済研究所は、東京湾(神奈川)と伊勢湾(三重)を結ぶ新たなフェリー航路「東海道フェリー」の利用可能性を調査し、9月13日に開催された官民物流標準化懇談会モーダルシフト推進・標準化分科会で報告した。上り下りともトラックと輸送コストが同等なら25%程度のモーダルシフトの可能性が見込まれると推計した。
 2024年問題や温室効果ガスの排出削減に向けて、内航海運(長距離フェリー・RORO船)に対する荷主・物流事業者の認識や利用動向について把握するため調査を実施。
 製・配・販連携協議会などに参加するメーカーと物流事業者を対象に、1回目は8月に実施し40社から回答を得た。
 現状、内航海運を利用している割合は10%未満だったものの、3~5年後を想定した方針は、現状より利用を拡大したいとする企業は8割に上昇した。
 理由は、長距離トラック輸送が難しくなるが100%、CO2排出量を削減するためが8割を占め、BCPとして輸送ルートの多元化を図る回答も6割に達した。
 利用拡大を見込むルートは、現状の利用割合が高い関東・関西~北海道・九州ルートに加え、関東~関西、関東~四国ルートも多く挙げられた。
 これらから、輸送コストが同等なら25%程度、輸送コストが10%増でも10%前後のモーダルシフトが見込まれると推計され、今後長距離トラック輸送のコスト上昇が見込まれるため、ニーズは高くなるとしている。
 

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