運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　国際物流総合展２０２３　第３回ＩＮＮＯＶＡＴＩＯＮ　ＥＸＰＯが日本能率協会など７団体により９月13日（水）～15日（金）の３日間、東京ビッグサイト西１～４ホールで開催される。
　ＥＣの拡大や多品種・小ロット輸送の増加によるトラックの積載効率低下を起因とする物流コストの上昇、容易に解消できない根深い課題であるトラックドライバー不足とドライバーに時間外労働の上限規制が適用される２０２４年問題は、ドライバーの収入減を招く可能性も示唆され、物流危機を起こしかねない懸念が払しょくできていない。こうした課題を解消するため、企業はサプライチェーンの構造改革や企業間の協調・連携により物流の効率化を徹底しなければならない。
　ロジスティクス・物流にかかわるあらゆる技術、知識、情報をフル活用し、経営の変革を促進することを目的に同展示会が開催される。
　２０２０年にスタートし、今年で３回目を迎えるＩＮＮＯＶＡＴＩＯＮＥＸＰＯは、前回より約１５０社多い４０１社／１２３０ブースでの開催となり、入場登録者は約３万人を予定している。
　開催期間中、物流構造改革（ヘルスケア、フィジカルインターネット、ドローンなど）、物流ＤＸ（海外の自動化事例、次世代配車システム、輸配送業務デジタル化など）、物流ネットワーク強靭化（物流条件改善、ＢＣＰ、共同物流など）に関するイノベーションをテーマに、フォーラムが開催されるほか、50セッションを超える出展者プレゼンテーションセミナーを予定している。
　西１・２ホール前アトリウム内特設会場では主催者パビリオン「２０２４年のその先へ～フィジカルインターネットによる未来への進化」をテーマに、さまざまなソリューションを展示する。
　８月１日から９月29日にかけて、時間や場所の制約がないオンラインを活用した商談会として「バーチャル物流展」を提供中。