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新機能搭載フォークリフトの共同開発へ
新機能搭載フォークリフトの共同開発へ
JR貨物とコマツ
JR貨物とコマツは、ガイダンス・セミオート機能搭載のコンテナ用フォークリフトの共同関発契約を締結した。
近年、鉄道貨物駅では労働人口の減少により、熟練した荷役作業オペレーターの確保や人材育成が課題となっている。経験の浅い新人オペレーターは、コンテナに対する正対動作やフォークポケットに挿すフォーク位置の調整に苦労をすることがあり、荷役作業の誤操作には車両脱線や積載済コンテナへの接触のリスクなどもある。
こうした課題を受けコマツでは、JR貨物の約9割を占める12フィートコンテナを扱うエンジン式フォークリフト「FH120」をベースに操作ガイダンス機能と操作セミオート機能の先行研究を、2019年から開始した。操作ガイダンス機能は車体と作業機周辺に設置された複数のカメラなどのセンサを用いて、オペレーターが直接視認しにくいフォーク先端高さや中心位置をモニタ表示で支援する。
操作セミオート機能はLiDARなどの外界センサにより荷役対象コンテナの位置を認識し、オペレーターがアクセル操作のみでフォークリフトを自動的に荷役対象コンテナに正対させることができる。また、独自の荷役対象認識技術により、フォーク位置を正確に自動制御する。
JR貨物、コマツの両社は、24年度から全国の貨物駅へ21台の車両導入を目指すという。