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FCトラックの供給見通しを試算

FCトラックの供給見通しを試算

費用負担を荷主と協議へ

 今年に入って、さまざまな形で実証実験が行われている燃料電池(FC)トラック。経済産業省は、モビリティ水素官民協議会の中間とりまとめを行い、商用車に的を絞って車両の開発・供給見通しを試算し、コスト(車両・燃料)などさまざまな課題解決に向けた道筋を示した。
 FCは、電気自動車(EV)では対応できない領域での脱炭素化が期待されるが、商用用途での将来像は部分的にしか描けておらず、需要・供給両サイドからの予見性が立ちにくかった。そこで、供給・需要・物流・荷主などからなるモビリティ水素官民協議会を昨年9月に発足、検討を進めた。
 民間調査会社(富士経済、20年)によると、FCシステムの世界市場は2030年度に約4兆9581億円になると見込まれ、内訳は乗用車42%、トラック・バス約32%、定置用約19%。
 FC商用車は、幹線輸送に用いられる大型トラック、コンビニ配送など稼働率が高い利用や架装(冷蔵冷凍車・ミキサー車など)のため電気消費量が多い小型~中型トラックで有望とされる一方、車両・燃料コストが高い、積載量が減少する、水素ステーションの営業時間が限られる、充填時間が長くなる(30分以上)など多くの課題がある。
 そこで、政府目標達成に向けた車両の開発・供給見通し(2030年)を試算(表参照)。
FC小型トラックは、25・29年に2回モデルチェンジすることで………

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