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NX総研  23年度貨物輸送見通し 0.2%減に上方修正  

NX総研  23年度貨物輸送見通し 0.2%減に上方修正

建設関連が下押し

 NX総合研究所は、4月に公表した「2023年度の経済と貨物輸送の見通し」を改訂した。23年度の貨物総輸送量は0・3㌽上方修正し0・2%減とした。2年連続のマイナスだが、マイナス幅は縮小。一般貨物に限定すると1・1%増と増加に転換。

 世界経済はコロナ禍からの立ち直りがみえる一方、ウクライナでの戦争激化、世界的な金融環境のタイト化、中国リスクと世界経済の先行き不透明感が依然として払しょくされない。

 23年度世界経済成長率は前回から0・1㌽下方修正され2・8%増。日本1・3%増と下方修正、米国1・6%増、ユーロ圏0・8%増、英国0・3%減、ロシア0・7%増など上方修正、中国は5・2%増で横ばい。IMFは「見通しへのリスクは下振れ方向に大きく傾いている」とする。

 23年度の国内貨物輸送量は、消費関連貨物が個人消費の減速も前年度の大幅減の反動から1・8%増、生産関連貨物は鉱工業生産の伸び悩みから0・7%増と若干の上方修正。建設関連貨物は大規模土木工事の執行が期待できないことから1・8%減に。年度全体で0・2%減(41億7800万t)になると見通した。

 各輸送機関では、営業用自動車0・6㌽、内航海運0・6㌽、国内航空0・5㌽上方方修正した。JRコンテナは1・3㌽下方修正したが0・3%増と4年ぶりのプラス転換、車扱いは6・5㌽上方修正し3・7%増と3年連続のプラスに。

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