運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　日本通運は、アサヒロジ、キリングループロジスティクス、サッポログループ物流、サントリーロジスティクスの４社それぞれと、鉄道貨物輸送事業およびトラック輸送事業の協業体制を強化する「物流安定化に関する協定書」を締結した。
　輸送障害時のバックアップ輸送体制の構築、将来的な労働力不足に対応した安定したサプライチェーンを提供する。
　協業内容は、①輸送障害発生時、ビール物流事業会社４社が対応可能な範囲で車両を手配し、各貨物駅において鉄道で輸送することができない貨物を積替え、配達先まで届けるサービスを構築、②環境にやさしい鉄道貨物輸送サービスを提供し、顧客のＥＳＧ経営に貢献、③モーダルシフトを加速化し、労働法制変更に伴う中長距離の輸送能力不足に対応する。
　日本通運は今後、同協定書に参画する企業を拡大し、輸送障害発生時のバックアップ体制を強化するとともに、気象予報会社と連携して自然災害により鉄道輸送網が寸断される前に、気象予報データや鉄道運行予測情報にもとづいて、早期にトラックへの輸送モード変更を顧客に提案する。