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過労死等労災補償 道路貨物運送は精神障害が39%増

過労死等労災補償 道路貨物運送は精神障害が39%増

脳・心臓疾患は最多

 厚生労働省は、2022年度「過労死等の労災補償状況」を公表、道路貨物運送業は脳・心臓疾患で請求件数・支給決定件数ともに相変わらずダントツの1位。一方、精神障害はいずれも3位だが、請求件数は前年度より38・7%も増え、脳・心臓疾患より多い147件に達した。
 脳・心臓疾患の全体の請求件数は803件(前年度比6・6%増)。コロナで前々年度、前年度は比較的少なかったが、22年度は3年ぶりの増加となった。うち死亡は218件(同26・0%増)。支給決定件数は194件(同12・8%増)で、認定率は24・2%。時間外労働が月100時間以上の支給決定が多い。
 中分類別にみると、道路貨物運送業の請求件数は133件で、2位のその他サービス業(88件)、3位の総合工事業(47件)を大幅に上回った。支給決定件数は50件で、こちらも2位の総合工事業(18件)、3位の飲食業(14件)を大きく超えた。
 請求件数133件のうち、女性は1人、死亡は38人。
 一方、精神障害の全体の請求件数は2683件(前年度比14・4%増)と大幅に増え、近年にない水準まで上昇している。うち女性は1301人(同9・8%増)で全体に占める割合は48・5%。自殺(未遂を含む)は183人で、うち女性は29人。
 

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