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セイノーHD▼PBR1倍超実現へ

セイノーHD▼PBR1倍超実現へ

グリーン物流で企業価値向上

 セイノーホールディングスは13日、「IR DAY2023」として「Green物流の実現による企業価値向上に向けて、長期のありたい姿とロードマップ2028」を発表した。

 PBR(株価純資産倍率)1倍超の早期実現に向けて、3~5年でROE8・0%以上(22年度4・3%)を目指すとともに、中長期的な視点でPER(株価収益率)を上げていくために企業価値創造の道すじを策定。開示・IRを強化し、株主・投資家と対話の充実化を図っていくとした。

 これまでのPL中心の「中期計画」から、企業価値向上の道すじを描いた「中期ロードマップ」に変更。規模やPL中心の計画から脱して、キャッシュフロー、資本効率(ROE)、資本政策重視の経営に変えていく。
中長期の成長の方向性として①2024年問題を見据え、Green物流の実現に向けたプラットフォーム構築、②事業基盤である特積み輸送を優位性に、効率化の推進とともに安定的な成長③利益率の高いロジスティクス及び貸切輸送を成長エンジンに高利益体質へとシフト④成長性、収益性、資本効率のバランスが取れた施策展開――を目指す。

 ポイントとなるのが③で、ロジ・貸切の現在の輸送事業の売上高構成比約20%を3~5年後に約35%に拡大する。現在のロジ約600億円、貸切約250億円をそれぞれ2倍の水準の成長を目指す。貸切ではハコベルの機能(ドライバーとマッチング)を融合させることでシナジーを発揮、物流業界全体の基盤となるプラットフォームを構築する。

 田口義隆社長は「過去の中期経営計画が達成できていない現実を直視した。事業環境が目まぐるしく変化する時代、M&Aの選択肢もある中で、既存事業ごとの積み上げ型の売上高・営業利益計画の3カ年計画は、時代にそぐわなくなってきていると判断した」と説明する。
「従来型の中期計画を変更する」と話す田口社長



 

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