運輸新聞|1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

Sitemap

物流会社

日本初大型FCトラック走行実証/ヤマト、西濃など4社開始

日本初大型FCトラック走行実証/ヤマト、西濃など4社開始

 アサヒグループジャパン、西濃運輸、NEXT Logistics Japan、ヤマト運輸は、水素を燃料とした燃料電池(FC)大型トラックの日本初の走行実証を今月以降開始する。トヨタ自動車と日野自動車が共同で開発したFC大型トラックを各社の輸送業務に使用することで、水素燃料活用の可能性と実用性の検証を行う。
 

大型FCトラック(右)、同小型トラック


 西濃運輸は6月から東京支店で荷物を積み込み、小田原支店と相模原支店で荷物を下ろし東京支店に戻る定期ルートで走行実証を行う。走行距離は220kmで、年間67tのCO2を削減できる。

 当面は車両1台でドライバーにとっての使い勝手、水素ステーションでの充填時間を含む運行管理、燃料電池システムの作動検証などを行う。その後車両を8台追加し、幹線輸送距離を拡大して実証と運用を継続する。

 また、今月から東京都内で同じく水素を燃料としたFC小型トラック4台も走行実証を行っている。

「FCトラックについては課題はあるが期待は大きい。当社ではすでに環境貢献車両はハイブリッド車を1587台とEV車2台を導入している。全車両の12・3%になる。今後もさまざまな形でグリーン物流の推進を図っていく」(吉田明宏執行役員名古屋エリア統括マネージャー)と話す。

ヤマトのFC大型トラック 走行デモ


 また、ヤマト運輸は17日、東京・大田区の羽田クロノゲートにおいて、同日夜から走行実験を開始した。使用するFC大型トラックは、日野自動車「プロフィア」をベース車両に、全長11.99m、全幅2・49m、全高3.78m、車両総重量は25t。

燃料電池トラックのタンク

トヨタのFC技術を応用して最適化したFCスタック2基搭載した。大量水素を貯蔵可能とする大型高圧水素タンク(70MPa)は6本搭載。航続距離は600kmまで可能だという。

 


 実証では羽田クロノゲート近隣の水素ステーションで燃料充填後・・・

ロジスティクス最新ガイドブック
年刊誌「ロジガイ2024」

詳細はこちら(無料公開中)
A4判 全ページカラー/154P

運輸新聞の定期購読 ロジガイ購入 広告掲載申込

PAGE TOP