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日野自動車▼1176億円の赤字

日野自動車▼1176億円の赤字

国内認証 関連損失や台数減響く

 日野自動車の2023年3月期連結決算は、売上高1兆5073億3600万円(前年度比3・3%増)、営業利益174億600万円(同48・5%減)、経常利益157億8700万円(同58・4%減)、当期利益1176億6400万円の赤字となった(前期は847億円の赤字)。

 国内認証関連損失907億円、繰延税金資産の取り崩しなどに伴う法人税等調整額186億1900万円を計上したことが響いた。

 トラック・バスのグローバル販売台数は、全体で14万4614台(同7・6%減)。国内は3万6167台(同37・8%減)、海外は主力のインドネシアで45・3%増、タイ4・5%減、米国は21年度下期に生産・出荷の再開により3倍増で、10万8447台(同10・3%増)。

 国内シェアは27・6%と前年より9・7?減。一方、トヨタ向け車両は12万7858台と9・8%の減となった。
 
 次期予想は、売上高1兆7000億円(前年度比12・8%増)、営業利益200億円(同14・9%増)、経常利益150億円(同5・0%減)、当期利益100億円。販売台数は国内4万3000台、海外11万6000台とした。 

 小木曽聡社長は日野の「目指す姿」を説明、「身の丈を超えた台数・シェア優先の事業拡大により、顧客・社会の期待・ルールに向き合えなくなってしまっていた。数値目標の旗は降ろす。今後は総合品質で顧客・社会に貢献し、『人の成長』を優先する」と話した。

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